だれかのひとりごと。

何者かになりたかった誰かの独り言。

独り言4

「叫びたい」

「叫びたい」

「叫びたい」

 

そのまま声に出すと、近所迷惑になるので、布団の中で声を抑えて獣のような声をあげていた。

 

幸い?にして一人暮らしだから、見る人もいない。

パートナーもいないから、突然電話が来る心配もない。

 

…愛される資格なんてないし、人を愛する勇気もない。

 

「変わっている」って言われたい。

『真面目だね』が嫌いだ。

真面目じゃないし。真面目な皮を被っている何かだ。

 

「叫びたい」

「叫びたい」

「叫びたい」

 

自分の身体にまた、傷をつけたら…救われるのか?

否。

傷をつけたことに対して後悔するはずだ。